水道水 塩素除去

最終更新日 2021/07/10

水道水から塩素を取る方法をまとめてみました

水道水の塩素除去方法

 

蛇口をひねると出てくる水道水。

 

私たちが毎日使っているこの水道水には塩素が入っています。

 

目に見えるものではないのでわかりにくいですが、イメージとしてはプールで感じる独特の「ツン」としたにおい。あれは塩素によるものです。

 

どうして水道水にまで塩素が入っているのか?塩素の必要性や水道水から塩素を除去する方法をまとめました。

 

水道水の塩素を除去する4つの方法

煮沸による塩素除去

煮沸による塩素除去

 

水道水は沸とうさせると残留塩素が分解します。沸とうしてからしばらくは加熱を続けます。沸騰後の水を冷蔵庫で冷やすことで、においが取れておいしい水となります。時間はかかりますがポピュラーな残留塩素除去方法の1つです。

 

ヤカンで煮沸する場合はフタを開けておきましょう。フタを開けることで揮発した塩素が逃げていきます。市販されている電気ポットにはカルキ抜き機能がついているものがあります。

 

中途半端は煮沸は危険?

水道水に含まれるトリハロメタンは水温が上昇すると増加します。加熱前と沸騰直前のトリハロメタンが1.0~3.6倍になるというデータがあります。
参照:煮沸による高度浄水処理水のトリハロメタンおよび全有機ハロゲン(TOX)濃度の変化

 

煮沸は10分~30分は行う必要があります。

 

日光照射による塩素除去

日光による塩素除去

 

水道水に含まれる残留塩素は、日光の紫外線により分解するため、半日から 日程度日光に当てておくと塩素が抜けます。

 

残留塩素は水温が高いほど、また光が当たるほど消失しやすいので日光照射は効果的です。

 

室内で放置するだけでも塩素を減らすことはできますが、1日では水道水中の塩素をすべて除去するのは難しいです。

 

炭による塩素除去

活性炭による塩素除去

 

炭は空気中や水中のにおい物質を吸着する優れた性質を持ちます。

 

備長炭や竹炭などの活性炭の表面には目では見えない小さいすき間が空いており、そのすき間に色々なものを取り込む性質があります。活性炭は残留塩素をも取り込む性質があるため、水道水に浸すことで残留塩素のない水が作れます。

 

ちなみに活性炭の量は水1L に対して150gほど。丸一日ほど活性炭を漬け込めば塩素が完全に除去されます。

 

浄水器を利用する

浄水器による塩素除去

 

浄水器を利用することで塩素除去が可能です。塩素のみならず煮沸や炭では除去できない不純物も取り除けます。

 

浄水器は種類が多く、価格もフィルター性能もピンからキリまであります。基本的にどの浄水器も塩素は除去できますが、ある程度の初期費用や月々のランニングコストが必要となります。

 

塩素除去した水道水の注意点

塩素を除去することで、雑菌などが繁殖する恐れがあります。塩素を除去した水道水はなるべく早く使い切るようにしましょう。保管する場合は、清潔な密閉容器などに入れて冷蔵庫に入れましょう。2日以内~出来ればその日のうちに使い切りましょう。

 

他の成分と組み合わせることでも除去できる

ビタミンCでも塩素除去ができる

ビタミンCによる塩素除去

レモンなどに含まれるビタミンCには還元作用があり、残留塩素と反応して分解することができます。ビタミンCが含まれているものなら残留塩素が除去されるので、特にレモンにこだわる必要はありません。

 

コップ一杯分の水道水に対してレモン汁一滴ほどで除去できます。レモンに限らずオレンジやキウイでも可能。果実は残留塩素を除去する効果に加え、水に爽快感をつける2つの効果があります。

 

緑茶による塩素除去

緑茶に含まれるカテキンにの還元作用があり、ビタミンC同様に 残留塩素と反応して分解することができます。塩素除去のために緑茶を用いるというよりも水道水で緑茶を作ると塩素が取れるということです。

 

 

これらはあくまで、塩素やトリハロメタンを除去するための方法です。菌や金属類を除去できるわけではありません。

どうして水道水には塩素が含まれているの?

なぜ水道水に塩素が入っているの?

 

水道水を安全に届けるためです

日本では水道水に塩素を入れることが水道法によって義務付けられています。

 

理由は塩素の漂白、殺菌作用を用いて原水や含まれる大腸菌や雑菌などの消毒。また、水道管で送水時にも殺菌効果をもたせるためです。塩素処理は浄水場での最後の仕上げで各家庭に送水される直前に行われます。

 

水道法では殺菌消毒が確実に行われていると判断するため、蛇口から出る水道水には0,1mg/L基準値以上の残留塩素があることが義務化されています。一方で水質管理項目では味やにおいの観点から1mg/L以下という目標値も設けられています。

 

各水道局において独自に残留塩素の目標値を0.3~0.6mg/L以下程度に設定していますが、浄水場の処理方法や浄水場との距離により地域、家庭ごとに異なった塩素濃度となります。(浄水場から近いと塩素濃度が濃く、離れるほど濃度が薄くなる)

 

日本の水道水は厳しい水質基準を設けている

WHO(世界保健機関)の飲料水ガイドラインにおいては、健康に影響がない残留塩素の濃度を「5mg/L以下」としています。日本の基準値ではその5分の1の濃度にまで抑えた基準のため世界から見るとかなり厳しい基準です。

塩素によるトラブルや危険性

塩素によるトラブル
味とにおいが気になる

よく言われるカルキ臭。これは塩素自体のにおいと、水中のアンモニアに反応して発生するにおいです。おいしい水の条件として「臭気の有無」が挙げられますが、カルキ臭があることで臭く、不味くなります。

 

肌や髪にダメージを与える

塩素はタンパク質を壊す働きがあります。人の肌や髪はタンパク質でできているため、塩素によってダメージを受けます。

 

塩素の危険性は?

水道水中のトリハロメタンは発がん性物質で危険と言われます。しかし、塩素の危険性についてはあまり知られていません。

 

「塩素は無害な薬品で少量の使用なので問題ありません」と言われますが、わずか0.1ppmで菌を完璧に殺すことができる薬品が海外の5倍~15倍も含まれている水道水は本当に安全なのでしょうか。

 

アメリカの研究では、塩素に触れたり気化した塩素を吸引した場合に、皮膚やのどの粘膜から水分を奪うといった報告がされています。

 

水道水に含まれるトリハロメタンは、塩素と水中に存在するフミン質などの有機化合物の反応で発生します。

 

つまり、塩素はトリハロメタンの発生原因の1つで、塩素濃度が高くなればなるほどトリハロメタンの生成も増えます。

 

トリハロメタンは有機化合物の種類で様々な生成をし、水道局では「消毒副生成物」と呼んでおり、クロロホルム(CHCl3) ブロモジクロロメタン(CHBrCl2)ジブロモクロロメタン(CHBr2Cl)ブロモホルム(CHBr3)の4種類を総トリハロメタンとして分けて呼んでいます。

 

これらは発がん性として指摘されています。

 

水道水に添加する塩素の量は微量で人体への影響がないとされていますが、できる限り人体に吸収しないほうがいいかもしれませんね。

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